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子どもはほっといたら硬くなる
公開日:2025.10.14|最終更新日:2025/10/14
中学校の同級生から突然電話がかかってきた。こういう電話はかなりドキドキする。
・知人の訃報や病気の連絡
・人生の岐路(結婚、離婚、出産、転職…)
・お金の無心や選挙の話
などなど咄嗟にどんなリアクションをとれば正解なのかわからないものが多い。
渋々電話をとると昔と変わらない鹿児島弁でこう言った。
「うちの子がどんどん身体が硬くなってるんだけどどうしたらいいけー?」
この最後の「け」は疑問を表す「け」でごわす。鹿児島県民は疑問文に「け」をつけるでごわす。
話を聞くと小学2年生になってサッカーを始めたご子息の身体が硬くなってるように感じて親として不安になったとのこと。
中学校時代に副担任の先生を理科室に閉じ込めていた悪童がずいぶん立派な父親になったものだと感心していくつかアドバイスをしてその電話を切った。
するとちょうど次の週のかけっこ教室でも保護者から同じような質問を受けた。その子も小学2年生のサッカー少年だった。
子どもが柔らかいは迷信
過去の記事でも何回か述べているが「子どもの頃はみんな身体が柔らかい」というのは大きな誤解である。
ぐにゃぐにゃに柔らかい子もいるがそれはそういう体質かそういう訓練を積んでる子だけで、それ以外の子は硬い。その辺のマッチョなおじさんより硬い。
子どもが硬くなるタイミング
子どもの身体が硬くなるタイミングは大きく分けて以下の3つだと思っている。
- 立ち上がり歩き始めたとき
- 小学校入学
- 専門競技や習い事を始める
一つずつ解説していこう。
1.立ち上がり歩き始めたとき
ずり這いやハイハイなどいわゆる四足歩行から立ち上がり二足歩行になった瞬間、身体は硬くなる。
特に全身を支える太ももやお尻が硬くなる。さらに、体重が増え、跳んだり走ったりと運動量が増えるにつれてガチガチになってくる。
2.小学校入学
座る時間が増える。椅子の高さも机の高さも一人ひとりのサイズに合っていない。椅子の座面も硬い。しかも筋力や持久力のない子どもは姿勢が崩れとんでもない格好で授業を受けることになる。これでまず下半身がやられる。
上半身を硬くするのがランドセル。これが肩と背中に悪い。百歩譲って中身が空ならまだいいが教科書やノートに最近はタブレットも持ち帰るそうでさらに重量アップ。令和の小学生は二宮金次郎よりも重労働だ。
3.専門競技や習い事を始める
球技やダンスなどの専門的な運動やピアノなどの楽器、絵画などの文化的な習い事などなど。同じ動きを繰り返したり同じ姿勢でいる時間が長くなることで身体は硬くなる。
ちなみに体操や新体操、バレエでもストレッチの時間が足りない子や技術練習をやりすぎると硬くなる。
柔らかくなりたいなら柔らかくなるための取り組みをする
硬くなった身体がなにもせずに柔らかくなることは絶対にありません。身体を柔らかくしたいなら柔らかくなるための取り組みが必要です。
ストレッチだったり適切な負荷の筋トレだったり、練習量を減らすなどなど。その子と家庭にとって負担なく取り組めるものを見つけましょう。